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願書の書き方の参考のために、以下の特許庁のリンクから日本語版願書(PDF)をダウンロードすることができます。
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/tetuzuki/t_tokkyo/kokusai/pct_paper.htm
(日本国特許庁)
■第I欄:発明の名称
発明の名称は、日本語での出願の場合は日本語そのままです。一方、英語の願書で英訳する場合は、2語以上7語以内であることが望ましいとされています(規則4.3)。
■第II欄:出願人
第I欄の下には第II欄:出願人を記載する欄があります。氏名は出願人の氏名、住所は国名です。例)日本
なお、出願人登録番号というのがありますが、これは一度出願した人が次回の出願時に、他の情報がなくても出願人を特定できるよう便宜的に自動付与される番号です。発明者の方が自ら出願をする場合は「この欄に記載した者は発明者でもある」にチェックをします。
■第III・IV欄:その他の出願人または発明者、代理人・共通の代表者等
ひとりの発明者の方が出願人である場合や、代理人等がいない場合は、第III欄、第IV欄は使用しません。
発明者が複数いる場合や、出願人と発明者が異なる場合は、第III欄「その他の出願人または発明者が続葉に記載されている」にチェックをし、第III欄の続葉に進みます。2ページ目にまでわたる第III欄の続葉にはその他の発明者等名、宛名、国籍をローマ字表記と共に記載します。そして右側にある「この欄に記載したものは次の者に該当する」の
・出願人のみである
・出願人および発明者である
・発明者のみである
のどれかを選びます。記載内容はシンプルです。しかし、見慣れていない方は少し威圧感を感じるかも知れません。
日本の国籍を持つ人、または日本に居住する人は日本国特許庁に国際出願をすることができます。日本の特許庁へ国際出願する場合の言語は、日本語、英語のどちらでも大丈夫です。また、国際事務局(WIPO)に願書を提出することもできます。この場合も、日本語、英語のどちらでも可能です。では、その国際出願をする際、どのような書類が必要になるでしょうか。出願内容によって違いはあるものの、基本的には次の5つの書類を提出しなくてはいけません。
1.願書、2.明細書、3.請求の範囲、4.必要な図面、5.要約
この他には、6.ヌクレオチドまたはアミノ酸の配列の開示を含む場合の電子形式の配列表、7.寄託された生物材料に関する表示、を提出することもあります。
この様に多くの書類を提出しなければならないなかで、願書というのは、カバーレターのようなものです。
空気の熱でお湯を沸す 『エコキュート』 (㈱デンソー)について、
特許庁のホームページで紹介されています。
⇒ http://www.jpo.go.jp/beginner/pdf/125anniversary/125anniversary201.pdf
今も昔も開発技術は発明家の特許により支えられているといいう事例の一つです。
(出典元:特許庁ホームページ 「現代の発明家から未来の発明家へのメッセージ」第2期)
●ビジネスモデル特許の実例
ビジネスモデル特許がどういうものか、成功した実例を挙げて紹介します。『マピオン特許』として有名なビジネスモデル特許があります(特許第2756483号・凸版印刷㈱)。
これは、インターネット上のウェブサイト検索エンジン、たとえばヤフーで検索すると、マピオンの地図が出てきて場所を調べることができる仕組みです。
マピオン地図は、車で使われるほか、現在どこにいるのか、といった居場所、どういうルートを通れば目的地に到達できるか、実際に通ったルート(軌跡)、場所その他何かを探す場合の検索が可能など、使用用途は多様です。
マピオン地図の検索機能は、マピオンのトップページを見て、エリアで探す方法、キーワードで探す方法のなど、さまざまです。
また、「いまどこマピオン」という機能では今どこにいるか、地図上に表示されます。さらに、「ここでねマピオン」という待ち合わせのための機能もあります。